一泊二日、壱岐神社めぐり

博多港からジェットフォイルで1時間ちょいで壱岐に到着。静かでのんびりしてるけど、なんだか明るい雰囲気で空気が澄んでますね。なんか神様の島っぽいよ!

初日は車で主要な神社を巡る。大きい山はないとのことだけど、道は結構高低差がある。

島の中心よりちょい北にある月読神社からスタート、東に向かって龍蛇神神社、三幸神社、金刀比羅神社、小島神社、白沙八幡神社の順番で南に降りるルートでまわる。まあまあ駆け足だったけど、所要時間は3時間くらいだったかな。

月読神社


日本書紀に「1500年以上前、この神社から京都の月読神社へ月神が分霊された」という記述があり、この分霊が中央に神道が根付くきっかけになった、との説があって、日本の神社発祥の地とも言われているらしい。
京都の神社は松尾大社の摂社月読神社として現存し、その元宮が壱岐の月読神社ってこと。487年に既に存在したってことだから、どんだけ古いんだ・・・

素朴だけど全体的に柔らかい空気があり、小さな声で語りかけてくるような、独特の雰囲気のある場所でした。太陽というより、月っぽかったかな、確かに。

ふるーい鳥居をくぐって階段を少し登ると本殿が。本殿自体もこじんまり。裏には後年発掘された石が奉られていて、古代のご神石だったのではないか、とされているものらしい。「こちらのご神石のほうにパワーを感じる、とおっしゃる方も多いんですよ。」と案内していただいた方が言っていた。

龍蛇神神社


芦部港の近く、断崖にある神社。なんか、かっこいい・・・

1895年に出雲大社から龍蛇神を迎えて祀られた神社らしい。ここは元寇の古戦場なんだね。赤い小さな鳥居が「ナメんなよ!」とでも言いたげに海に向かって堂々と立っている。分祀元の出雲の龍蛇神神社にも機会があればゼヒ行ってみたい。

小島神社


海の向こうにこんもりとした小さな山が見えてくる。山というにはちょっと小さいかな。なんとも不思議な形をしている。参道は引き潮の時しか通れないので、行く時間にはご注意を。

ゴツゴツした岩場を歩いて最初の鳥居をくぐる。この鳥居の上に石を乗せることができたら願いが叶う!らしく、適当な石を探して投げてみる。無事4投げ目で乗っかりました。4投目でも願いはかなうのだろうか・・・特に恋愛成就で有名らしい。

山の入り口の場所が少し分かりにくい。山を登って頂上にあるお社を目指す。5分くらいで登れるけどそれなりな岩場を登るので、革靴とかハイヒールではツラいかも。「同じ様な場所」が思いつかない、興味深い神社でした。

白沙八幡神社


鳥居がデカイ。デカイがかわいらしい。大柄なお姫様、というかんじ。

奥にある鳥居より新しいのかな。境内は広々している。拝殿の天井にはたくさんの絵があってキレイ。昭和4年に昭和天皇が即位された際に奉納されたとのこと。鬱蒼としている神社の森は県指定の天然記念物になっている。

夏は海水客でいっぱいになるという筒城浜に寄って平山旅館へ戻る。

「今日は天気がいいので猿岩のほうまで夕日を見に行かれませんか?」と言っていただいたので、猿岩へ。夕日をいっぱいに浴びる猿岩を見て一日目は終了。

2日目は昨日行けなかった神社と焼酎の酒造を周ることに。少し時間があったので、朝食をいただいた後、平山旅館から歩いて行けそうだった熊野神社へ。

熊野神社

昨日は車でずっと移動していたので、初めて静かな住宅街の中を歩く。穏やかでのんびりしてる。ゆっくり歩くおばあちゃんまで風情があるような・・・

神社までは15分くらいなんだけど、予想外に厳しい坂が続き、まあまあハード。うっそうとした小道は、人の気配ナシでちょっと怖い・・・やっと平らな道路に出て、神社に到着。キツかった。

旅館に戻り、観光スタート。運転手さんに相談に乗っていただき、ルート決定!まずは天手長男神社へ向かう。

天手長男神社

爽やかな竹林の空気の中、あらあら、これ登るのね〜、と思うくらい(130段ほど)の階段を登り、比較的新しい拝殿へ。

中には鬼凧が一緒に祀られている。壱岐には鬼退治伝説が伝えられていて、それが由来らしい。牧崎公園と辰の島には、大鬼が鯨をすくい捕るために踏ん張ってできたとされる足跡、「鬼の足跡」と呼ばれる岩場なんかも残っている。今回は古墳は全然行けなかったけど、「鬼」の付く巨石古墳も数箇所あるので、鬼好きは(いるのか知らないけど)鬼めぐりしても楽しいかもね。

拝殿横には古い祠があり、こちらも後年発掘された元来のホニャララ、というかんじ。壱岐の一の宮とのことだけど、それにしてはちょっと簡素かなぁ。元々の「天手長男神社」がここではなかったという説もあるようです。

壱岐の華酒造

神社はいったん休憩して、壱岐の華酒造さんへ。

壱岐は麦焼酎発祥の地で、島に7件もの酒蔵がある。壱岐の華酒造さんなら、色々と丁寧に説明してくれますよ〜、とのタクシーの運転手さんのアドバイスもあり、ブラっと訪問。

焼酎蔵や製法、銘柄の違いなどを丁寧にご説明いただき、最後はお待ちかねの試飲。5年熟成もの、10年熟成もの、樽熟成、タンク熟成、アルコール度数違いなど、少しずついろいろ試飲させていただく。基本的にはほんのりとした上品な甘みが特徴。クセがなく、樽熟成したものはちょっと洋酒っぽいかんじでオシャレな味に。同じ材料でこんなに味が変わるのね・・・ぅぅうまぁぁい。一番焼酎らしく、バランスが良いと感じた「華秘伝(しろ)」を購入しました。

酒造で思いの外のんびりしてしまったので、駆け足で女嶽神社→男嶽神社へ向かう。

男嶽神社・女嶽神社

女嶽神社は小さな山の上にあり、車では入れないので、徒歩で頂上へ向かう。歩いて20分くらいかな。

御神体は途中にある巣食石で、磁体があり、近くではコンパスの針が正常に働かないらしい。確かにちょっと時空を超えた、不思議な感じがする(気がする)。ご祭神はアメノウズメノミコト。

拝殿はかわいらしいサイズで、気持ちの良い場所でした。山を降り、近くの男嶽神社へ。猿田彦命がご祭神で、たっくさんの石猿が奉納されている。

なんというか、ちょっと猥雑感があるので家族連れは多少気まずいかもしれない・・・多少だけどね!いろんなものがごっちゃになった場所。こちらにも磁体を持ったご神石がある。あと海を臨める展望台があります。

神社巡りはこれでしゅうりょー。無茶な行程を快く引き受けてくれたタクシーの運転手さんに感謝。プレゼントに、ということで桜貝をもらった。キュンとするね。

神社って本当に不思議。特に古い神社は、自然信仰が感じられるところが多いし、壱岐の神社は全体的にすごく自然と結びついている感じがした。ちょっと怖いような気がするところもあったし。昔住んでいた人たちの生の信仰の気配があって、とっても興味深い。

普通は鳥居をくぐって、お社のところでお参りをするわけだけど、お寺みたいにわかりやすい御本尊があるわけでもなく、簡素なお社で扉も閉じられてたりすると、一体何に向かってお祈りをしているのか、よく分からなくなるんだよね。わたしたちは何に向かって手を合わせているのカシラ。

もともと、山とか滝とか岩とか、神聖とされる場所とか物があって、そこに象徴的に神社を建てたってことなのかな。だからお社自体が神聖なのではなく、その場所全体が古くから神聖な場所とされてきたってことだよね。だからそういう古くからある神社に行った時は、その場所の空気を感じたり、祈りが捧げられてきた気配を感じたり、そういったことに感覚を開いていくのがよいのではないかと。そんなことを感じました。

主要な神社中心に周った2日間だったけど、今度は夏場に海水浴に来たいと思います。

今回行った場所の地図はこちらから